前々回にネットワークオーディオについて記載しましたが、大事なポイントに触れていなかったので追記しようと思います。
それは機器をつなぐ際のノイズ問題です。
録音された音源をいかに忠実に再現するかがオーディオ機器の重要な課題の一つです。そのために、音楽プレーヤーやアンプやスピーカーに起因する不要なノイズを除去する努力が行われ、更に、これらをつなぐケーブルに起因するノイズの低減にも工夫が施されてきました。例えば、音楽プレーヤーとアンプをつなぐオーディオケーブルやアンプとスピーカーをつなぐスピーカーケーブルに高純度の無酸素銅を使ったり、高周波成分を補償するケーブル構造にしたりと工夫がされています。また、オーディオケーブルを光化したのもその一環です。
ネットワークオーディオの場合は、機器間をつなぐ媒体が新たに追加発生します。それは、USBケーブルやネットワークです。
USBケーブルは元々音楽用のケーブルでは無いし、LANで機器を接続する場合は様々なノイズ要因が新たに発生します。有線LANではケーブルが長くなり、使用されるツイストペアーケーブルはシールドが施されていないので多くのノイズを拾います。また、無線LANでは周辺からの電波ノイズを拾います。
これらの対策は、ネットワークオーディオが旧来のピュアオーディオに近づくための今後の重要課題といえます。
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